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重複受精 ちょうふくじゅせい double fertilization

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

重複受精
ちょうふくじゅせい
double fertilization

被子植物に特有な受精の形式。被子植物の胚嚢において,胚嚢に達した花粉管から流出した雄核の1つは卵細胞と合体するが,このとき並行して,他の雄核は胚嚢の極核と合体をする。このように単に卵が受精するばかりでなく胚嚢極核が同時に合体することを E.シュトラスブルーガーが重複受精と呼び (1900) ,卵核と雄核の合体を生殖受精,極核と雄核の合体を栄養受精とした。

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デジタル大辞泉の解説

ちょうふく‐じゅせい【重複受精】

被子植物に特有の受精方法。胚嚢(はいのう)内で2個の精核が、1個は卵細胞と、他の1個は2個の極核に由来する中心核と合体する現象。受精卵は胚に、受精した中心核は胚乳に発達する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうふくじゅせい【重複受精 double fertilization】

〈じゅうふくじゅせい〉とも読む。被子植物に特有の受精様式で,一般に2個の精核のうちの一つが卵核と合体する生殖受精ともう一つの精核が二つの極核と合体する栄養受精とが同時におこることからこの名がある。この現象は1898年にナワシンS.G.Nawaschinがマルタユリで最初に見いだしたもので,裸子植物の受精とは多くの点で異なる。被子植物の配偶体は雄性配偶体である花粉とめしべの胚珠に含まれている雌性配偶体(胚囊細胞)からなる。

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大辞林 第三版の解説

ちょうふくじゅせい【重複受精】

被子植物にみられる受精様式。花粉からもたらされた二個の精核のうち一つは胚囊はいのう中の卵核と、他の一つは二個の極核と合体すること。前者は新個体となり、後者は胚乳となる。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の重複受精の言及

【重複受精】より

…〈じゅうふくじゅせい〉とも読む。被子植物に特有の受精様式で,一般に2個の精核のうちの一つが卵核と合体する生殖受精ともう一つの精核が二つの極核と合体する栄養受精とが同時におこることからこの名がある。この現象は1898年にナワシンS.G.Nawaschinがマルタユリで最初に見いだしたもので,裸子植物の受精とは多くの点で異なる。被子植物の配偶体は雄性配偶体である花粉とめしべの胚珠に含まれている雌性配偶体(胚囊細胞)からなる。…

【キセニア】より

…もともとは1881年フォックW.O.Fockeが提唱した言葉で,花粉(雄親)の影響で種子や果実など植物体の一部の形質に変化が現れる現象をいったが,現在ではこのうち内胚乳に影響が現れる場合のみをいう。被子植物は重複受精をおこない,花粉からきた2個の雄核のうち,1個は卵核と受精して胚を形成し,他の1個は二つの極核と受精して内胚乳を形成する。この結果,内胚乳には雄親の核が入るので胚乳に雄親の性質が直ちに現れることがある。…

【受精】より

…2個の雄核はそれぞれ胚囊内で卵核および極核と合体する。雄核が雌性の核と合体することを受精といい,卵核と極核とで同時に受精が起こるところから,重複受精と呼ばれている。 動物界,植物界を問わず,多細胞生物の体を構成する細胞(体細胞)のもつ染色体数を2nとすると,精子および卵子,あるいは雄核および卵核のそれはnである。…

【受粉】より

… 被子植物では,花粉がめしべの柱頭につくと,やがて生長して花粉管となり,精核を2個つくる。2個の精核は胚囊につくられている卵細胞,2個の極核が合体した核(中心核)とそれぞれ合体する重複受精を行い,次代の幼植物が休眠状態にある種子をつくる。裸子植物の花粉は胚珠にもたらされてから数ヵ月間は花粉室にとどまり,やがて花粉管を伸ばす。…

【生殖】より

…種子植物の雌性配偶体としての卵細胞は胚珠のなかに閉じ込められており,精核をもつ花粉は花粉管を伸ばして卵にまで到達する。とくに被子植物では,精子との合体が,胚乳になる極核と第2精子の合体と同時に起こるため,重複受精と呼ばれる。有性生殖は,無性生殖とは対照的に,遺伝子の新しい組合せを生ずるので,子孫に新形質が出現する可能性は高い。…

【花】より

…卵核は精核と受精して胚となり,二つの極核はもう一つの精核と受精して,三倍体の胚乳となる。被子植物の胚囊では,卵核と極核の2ヵ所で受精が起こるので重複受精という。受精につづいて珠皮は種皮となり,受粉などの刺激により子房が発達し実となる。…

【被子植物】より

…裸子植物の珠皮は1枚であるがよく発達しており,被子植物の珠皮との相同性は不明である。(10)胚囊は多くは8細胞よりなり,花粉管より放出された2個の精細胞のうち,1個は卵と,1個は2個の極核と受精し(重複受精),受精卵より胚が,受精された極核より胚乳が形成される。裸子植物の胚乳は栄養の蓄積された胚囊(雌性配偶体)であり,被子植物のそれとは異なる。…

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