コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

内刳 うちぐり

3件 の用語解説(内刳の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内刳
うちぐり

木像の内部をえぐり空洞にする技法。乾燥による亀裂の防止,重量の軽減のために行われた。古くは法隆寺百済観音』に施され,下って平安時代の木像には盛んに用いられた。木芯を底からくりぬく方法,背面からえぐって (背刳) 別板を当てる方法,像を2つ割りにして内部をえぐり,再びはぎ合せる割りはぎの方法などがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

内刳【うちぐり】

木造彫刻で,乾燥による干割れを防ぐために内部を刳り抜くこと。一木造の場合は像の背部から刳り(背刳(せぐり)),背板を当てることがある。寄木造では内部に大きく内刳が施されるのが普通。
→関連項目割矧

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

内刳
うちぐり

彫刻用語。木造彫刻の内部を刳(く)って空洞にすること。木材の中心をとらずに彫刻すると、心部と表面との乾燥度の違いで干割(ひわ)れができ、像をだいなしにしてしまう。内刳は干割れを防ぎ、像の重量を減ずるためになされる。立像は背中から、座像は背部や像底から刳るのが普通で、背中から彫り取るのを、とくに背刳(せぐり)という。内刳の鑿跡(のみあと)の精粗や肉の厚さで、ある程度の時代の判定が可能である。内刳による空洞を利用して、ここに納入品を入れたり、内表面に造像銘などを記すこともある。平安時代中期になると、寄木造(よせぎづくり)の発達で肉が薄くなり、内刳面を平滑にし、漆を塗ったり、金銀箔(はく)を貼(は)った像もある。[佐藤昭夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

内刳の関連キーワード抉り出す空洞煉瓦抉り木像フォーチュンクッキー抉り取る自然乾燥天日乾燥エグゼクティブ・サーチ

今日のキーワード

信長協奏曲(コンツェルト)

石井あゆみによる漫画作品。戦国時代にタイムスリップした現代の高校生が病弱な織田信長の身代わりとして生きていく姿を描く。『ゲッサン』2009年第1号から連載開始。小学館ゲッサン少年サンデーコミックス既刊...

続きを読む

コトバンク for iPhone

内刳の関連情報