デジタル大辞泉
「内診」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ない‐しん【内診】
- 〘 名詞 〙
- ① 婦人生殖器の内部または直腸内を指をもって診察すること。⇔外診。
- [初出の実例]「葉子は毎日一度づつ内診をして貰ふだけで」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
- ② 医者が自分の家で患者の診察を行なうこと。また、その診察。宅診。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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知恵蔵
「内診」の解説
内診
産科・婦人科で行われる診察方法の一種。女性の膣(ちつ)から、指または専用の器具を挿入して、膣や子宮口の状態を確かめる。指による診察は、双合診とも言う。子宮がんの有無、婦人科の病気の診断、妊娠判定、胎児の発達と母胎の状態、分娩の進行度を調べる際などに、産科・婦人科ではごく日常的に行われている。
患者は、内診台と呼ばれる専用の台に仰向けに乗り、開脚した形で足を固定される。この姿勢は女性にとって抵抗感が強いため、最近は普通の診察台で行う医療施設も多い。検査用に子宮や膣の組織を採取する場合でも、通常はほとんど出血はなく、あっても少量で自然に止まるので麻酔はしない。
分娩の介助は、産道(膣)に指を入れて子宮口がどのぐらい開いているかを確かめながら行われる。これも内診である。正常に進行しているお産では、医師以外に助産師や看護師が経過観察のための内診を行う分娩施設が多かったが、2002年11月と04年9月に厚生労働省から通知が出され、医師と助産師以外の者が行ってはならない行為とされた。ちなみに助産師とは、医師と同等の責任のもと分娩の監視と介助に臨む役割を持ち、看護資格を取得した上で規定の専門教育を受け試験に合格した者に対して与えられる国家資格である。
06年11月、この通知に反したとして神奈川県の産院に警察の強制捜査が入り、看護師による内診が行われていたことを確認。だが、無資格者による助産行為の危険性を立証するのは困難である等の理由で3カ月後に不起訴となった。最終的に施設責任者や従事していた看護師らが罪に問われることはなかったものの、この件が産科医療に及ぼした影響は大きく、以後、十分な人員を確保できないために分娩の取扱いをやめる産院が全国に続出した。このままでは産科医療が維持できなくなるとして、日本産婦人科医会は看護師による内診は違法とは言えないという見解を出し、神奈川県医師会はまず法律で「助産」を明確に定義し、その上で各専門職の業務範囲を示すよう求める見解を出した。また、日本看護協会を始めとする助産師関連団体は、助産師の資格取得を進めるなど体制の整備に関する要望書を厚生労働大臣に提出。日本看護協会はこのとき、「分娩時の内診行為を、看護師は明確に拒否すべき」と主張し、産科医療の現場から内診のできる看護師の立ち去ることを後押ししたとされる。これら一連の動きをまとめて「内診問題」と呼ぶことがある。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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内診
ないしん
internal examination
主として子宮、卵管、卵巣などの内性器および付属靭帯(じんたい)、さらに膀胱(ぼうこう)や骨盤腹膜、骨盤結合織を触診する目的で行われる産婦人科必須(ひっす)の局所診断法をいい、両方の手を用いて行うところから双合診(双手診)bimanual examinationともよばれる。
[新井正夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の内診の言及
【双合診】より
…婦人科における基本的診察法の一つで,腟双合診あるいは腟腹壁双合診ともいう。また,通常たんに内診(広義)internal (vaginal) examinationともいう。 患者に排尿させた後,婦人科診察台(内診台ともいう)上に仰臥させて,砕石位(ひざを曲げ,両大腿をそれぞれ左右外方に倒して股を大きく開いた姿勢)をとらせる。…
※「内診」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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