円興寺(読み)えんこうじ

日本歴史地名大系 「円興寺」の解説

円興寺
えんこうじ

[現在地名]大垣市青墓町

円興寺山の西麓、通称円興寺集落に位置する。天台宗に属し、篠尾山と号する。本尊聖観音。縁起によれば、延暦九年(七九〇)三月、当地の池田氏の創建最澄は東国巡化の折、この地を仏法有縁の勝地として聖観音像を彫刻し、伽藍を建立して開基となったと伝える。また、空海が当寺に巡錫したとの伝承もある。その後、当寺は大いに栄え、円興寺山中には七堂伽藍が立並び、一時は塔頭三六ヵ院、末寺一二五ヵ寺を有したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「円興寺」の解説

円興寺

(岐阜県大垣市青墓町5-880)
大垣市景観遺産指定の地域遺産。
790(延暦9)年に創建された古刹。1658(万治元)年に現在地に移ったとされる。樹齢300年をこえる大クスノキ(市指定特別保護樹)、モミジイチョウなどが境内にあり「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれている

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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