デジタル大辞泉
「凡」の意味・読み・例文・類語
おお〔おほ〕【▽凡】
[形動ナリ]《「おぼ」とも》
1 事物の形状や人の心情などが、はっきりしないさま。ぼんやりしているさま。いいかげん。
「佐保山を―に見しかど今見れば山なつかしも風吹くなゆめ」〈万・一三三三〉
2 事物の状態などが、他と比べて特に際立っていないさま。普通。
「吹く風も―には吹かず立つ波も和には立たぬ」〈万・三三三九〉
おおし〔おほし〕【▽凡】
[副]おおよそ。総じて。
「―垣下あるじ、甚だ非常に侍りたうぶ」〈源・少女〉
ぼん【凡】
[名・形動]ごく普通であること。ありふれていること。また、そのさま。平凡。「凡ならざる才能」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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おおおほ【凡・大】
- [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「おほほし(鬱)」「おぼろ(朧)」などの「おほ」「おぼ」と同意。物の形、状態、量、大きさ、感情などがはっきりとしていないさま、漠然としているさま。多く「おおに」の形で用いられる )
- ① 物の形、状態がはっきりしていないさま。また、気持、考えが明確でなくぼんやりしているさま。いいかげん。
- [初出の実例]「天(そら)数ふ大津の子が会ひし日に於保爾(オホニ)見しくは今ぞくやしき」(出典:万葉集(8C後)二・二一九)
- ② きわ立っていないさま。普通である、なみなみであるさま。
- [初出の実例]「凡有(おほなら)ばかもかもせむをかしこみと振りたき袖を忍びてあるかも」(出典:万葉集(8C後)六・九六五)
- ③ ( 大 ) 大きいさま。大きめに。ゆったりと。
- [初出の実例]「夏影の房(つまや)の下に衣裁つ吾妹 裏設(ま)けてわがため裁たばやや大(おほに)裁て」(出典:万葉集(8C後)七・一二七八)
- [ 2 ] 〘 接頭語 〙
- ① 広大の意を添える。「おおむろや」「おおいし」「おおうみ」など。
- ② 多量の意を添える。「おおゆき」など。
- ③ 賛美、尊敬の意を添える。「おおきみ」「おおみき」など。
- ④ 血筋の順序で上位の意を表わす。「おおあね」「おおひめぎみ」など。
- ⑤ 程度のはなはだしい意を表わす。「おおぬすびと」「おおおそどり」など。
凡の語誌
( 1 )[ 二 ]①③④は「おおき(大)」に対応し、[ 二 ]②は「おおい(多)」に対応する。「おおきい(大)」と「おおい(多)」とは本来同源であり、後に分化したものと考えられるので、接頭語「おお」は未分化の状態を残しているといえる。
( 2 )[ 二 ]⑤の場合、現在ではふつう「だい」を用いるような漢語にも、明治期には「おお」が使われることが多い。(「大失策(オホシッサク)」「大賛成(オホサンセイ)」など)。
ぼん【凡】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) なみであること。ありふれたこと。世俗的であること。また、そのさま。普通。平凡。
- [初出の実例]「垂二捨レ凡入一レ聖之時」(出典:往生要集(984‐985)大文一〇)
- [その他の文献]〔魏志‐董昭伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「凡」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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