デジタル大辞泉
「出で座す」の意味・読み・例文・類語
いで‐ま・す【▽出で▽座す】
[動サ四]《動詞「い(出)ず」に尊敬の補助動詞「ます」が付いたものの一語化》
1 「出る」「行く」の尊敬語。おいでになる。おでかけになる。
「この八千矛の神…―・しし時」〈記・上〉
2 「来る」の尊敬語。おいでになる。
「闇ならば宜も来まさじ梅の花咲ける月夜に―・さじとや」〈万・一四五二〉
3 「居る」の尊敬語。いらっしゃる。おられる。
「父母が殿の後方の百代草百代―・せ我が来たるまで」〈万・四三二六〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いで‐ま・す【出座】
- 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 ( 動詞「いず(出)」に尊敬の補助動詞「ます」が付き一語になった語 )
- ① ( 「出づ」「行く」の尊敬語 ) お出になる。お出かけになる。また、お現われになる。
- [初出の実例]「皇后、紀国に遊行(イデマシ)て熊野岬に到りて」(出典:日本書紀(720)仁徳三〇年九月(前田本訓))
- 「さてのちに霊にいでまして」(出典:大鏡(12C前)三)
- ② ( 「来(く)」の尊敬語 ) いらっしゃる。おいでになる。
- [初出の実例]「打橋(うちはし)の つめの遊びに 伊提麻栖(イデマセ)子」(出典:日本書紀(720)天智九年五月・歌謡)
- ③ ( 「居り」の尊敬語 ) いらっしゃる。おられる。
- [初出の実例]「父母が殿のしりへの百代草百代伊弖麻勢(イデマセ)我が来たるまで」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三二六)
出で座すの語誌
補助動詞「ます」が盛行していた上代には、神や天皇に対する敬意から、夫・父母など親しみのある関係にまで広く用いられた。平安時代以降、用例が減少し、対象も仏や霊などに限定されてゆく。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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