精選版 日本国語大辞典 「分路」の意味・読み・例文・類語 ぶん‐ろ【分路】 〘 名詞 〙 電流回路の中の二つの点を別の導線で結ぶこと。また、その部分。もとの部分を主路といい、電流は主路と分路にわかれて流れる。〔電気工学ポケットブック(1928)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「分路」の意味・わかりやすい解説 分路ぶんろshunt circuit 電気回路において、主たる回路を流れる電流の一部を分けて流すためのおもな回路と並列に設ける回路をいう。シャントともいう。たとえば、小さな電流容量の電流計で大電流を測定するために、電流計に並列に抵抗を接続することがある。これを分路抵抗という。交流回路においては、無効電力を吸収するためにおもな回路に並列にリアクタンスを接続することがある。これを分路リアクトルという。磁気回路においては、エアギャップ(空隙(くうげき)、すきま)と並列な磁束の通路をつくるために鉄片を設けることがある。これも分路という。[布施 正・吉澤昌純][参照項目] | 並列接続 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例