切能/尾能(読み)キリノウ

世界大百科事典 第2版の解説

きりのう【切能】

能の種別の名。一日の番組の最後に置かれる能の意で,五番目物別称。すべてに太鼓が加わり,速いテンポで演じる。《是界(ぜがい)》《第六天》《舎利》《大江山》《土蜘蛛(つちぐも)》《紅葉狩》など,害意を持つ鬼や天狗が相手役と闘争して敗れ去るというストーリーの諸曲や,地獄の鬼・竜神の類が登場する《野守(のもり)》《鍾馗(しようき)》《鵜飼》《春日竜神》,畜類が主人公の夢幻能《鵺(ぬえ)》《殺生石》などがあり,強烈なエネルギーを持った超現実的存在が活躍するのが特色。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

余震

初めの大きい地震に引き続いて,その震源周辺に起こる規模の小さい地震の総称。大きい地震ほど余震の回数が多く,余震の起こる地域も広い。余震域の長径の長さは,地震断層の長さにほぼ対応している。マグニチュード...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android