刈萱(読み)カルカヤ

デジタル大辞泉 「刈萱」の意味・読み・例文・類語

かる‐かや【刈×萱/刈×茅】

イネ科多年草オガルカヤメガルカヤ総称ススキに似る。根をたわしはけなどの材料とする。 秋》野路の雨―独りありのままに/暁台
《刈り取った草の意》屋根くために刈り取る草。
[類語]かや雌刈萱

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精選版 日本国語大辞典 「刈萱」の意味・読み・例文・類語

かる‐かや【刈萱・苅萱】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 古くは、「刈る草(かや)」の意から、屋根ふきのため刈り取る草の総称 ) オガルカヤとメガルカヤをさし、主として、メガルカヤのことをいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「草の花は なでしこ。〈略〉あさがほ。かるかや」(出典:枕草子(10C終)六七)
    2. 「爰かしこあはするはただみくさにて 桔梗かるかや蘭の色色〈一正〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)九)
  2. [ 2 ] ( 苅萱 )
    1. [ 一 ]かるかやどうしん(苅萱道心)[ 一 ]」の略称
    2. [ 二 ] 謡曲。四番目物。廃曲。亀阿彌作。別名、禿高野(かむろこうや)。松若と母は父苅萱を尋ねて高野山へ行くが、女人禁制のため、松若のみ山に上る。松若は偶然父に会うが、それと知らずに戻る。この間に母が死に、これを聞いた苅萱は山を下り、父と名乗って母を弔う。
    3. [ 三 ] 説経節。三段。作者未詳。江戸時代初期成立。謡曲「苅萱」に高野山苅萱堂縁起、善光寺親子地蔵縁起、法然上人の縁起などを加えて作られたもの。五説経の一つ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「刈萱」の解説

刈萱 (カルカヤ)

植物。茅・薄・笠管などの総称,または,薄の別称。カヤの別称

刈萱 (カルカヤ)

植物。イネ科の多年草。メガルカヤの別称

刈萱 (カルカヤ)

植物。イネ科の多年草。オガルカヤの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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