たわし【束子】
掃除・料理・洗い物などに用いる道具で、しゅろの毛やわらなどを束ねたもの。特に、やしの実から取れる繊維を針金で束ねて短く切りそろえ、棒状にしたものを、曲げて楕円形にととのえたもの。固い繊維で、屋外・水まわり・泥の付いた野菜や運動靴を洗ったり、簡単に落ちない汚れをかき落としたりするのに用いる。近年は、同様の用途に用いる、コイル状にしたステンレスの細い帯やスチールウールを適当な大きさにまとめたもの、ナイロン製のスポンジなどもいう。◇やしの繊維製の楕円形のものは「亀の子たわし」ともいう。また、これ以外のものは、「ステンレスたわし」「スチールたわし」「ナイロンたわし」というように素材の名をつけて呼ぶことが多い。
出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報
たわし たはし【束子】
〘名〙 (歴史的
かなづかいは、通常「たはし」とするが、確かな根拠はない。「たわし」とする
説もある) わらや棕櫚
(しゅろ)の毛などを束ねて作り、器物をこすって洗いみがく道具。
※雑俳・柳筥(1783‐86)四「鯨鍋たはしをひとつすてる也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
たわし〔たはし〕【▽束子】
わらやシュロの毛などをたばねて作ったもので、物をこすって洗うのに使う道具。
[補説]歴史的仮名遣いを「たわし」とする説もある。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例