初瀬山(読み)ハツセヤマ

デジタル大辞泉 「初瀬山」の意味・読み・例文・類語

はつせ‐やま【初瀬山】

奈良県桜井市初瀬はせにある山。[歌枕
「―今日もかぎりとながめつつ入相の鐘に秋ぞ暮れぬる」〈金槐集・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「初瀬山」の意味・読み・例文・類語

はつせ‐やま【初瀬山・泊瀬山】

  1. 奈良県桜井市初瀬(はせ)にある山。山腹長谷寺がある。歌枕。はつせやま
    1. [初出の実例]「つのさはふ磐余(いはれ)も過ぎず泊瀬(はつせやま)何時かも越えむ夜は更けにつつ」(出典万葉集(8C後)三・二八二)

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日本歴史地名大系 「初瀬山」の解説

初瀬山
はせやま

古事記」允恭天皇段に「こもの 泊瀬はつせやま(波都世能夜麻)の 大峡おほおには はた張り立て さ小峡をおには幡張り立て(下略)」とあり、また「長谷の山口」の地名を記す。「日本書紀」雄略天皇六年二月四日条に「隠国の 泊瀬の山は 出で立ちの よろしき山 走り出の よろしき山 よろしき山の 隠国の 泊瀬の山は あやにうち麗し あやにうち麗し」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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