初狩(読み)はつがり

精選版 日本国語大辞典 「初狩」の意味・読み・例文・類語

はつ‐がり【初狩】

〘名〙 その年の狩猟期にはいって初めて行なう狩。初猟。

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日本歴史地名大系 「初狩」の解説

初狩
はつかり

鎌倉時代からみえる地名で、現在の大月市初狩町下初狩・同中初狩を遺称とし、両所から笹子ささご川上流の笹子町黒野田くろのたにかけての一帯に比定される。東八代郡一宮町の広厳こうごん院が蔵する嘉暦二年(一三二七)一一月二七日の旧妙台寺の鐘銘に「甲州初狩妙台寺」とみえる。なお同寺は現存しない。建武四年(一三三七)柏尾かしお(現勝沼町)大善だいぜん寺を焼打ちした初鴈五郎は当地を本拠としており(同年七月一六日「斯波家長寄進状」大善寺文書)、文安三年(一四四六)小篠の蔵王おしののざおう権現社殿を建立した大工は当地の住人兵衛三郎入道道源であった(甲斐国志草稿)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「初狩」の意味・わかりやすい解説

初狩
はつかり

山梨県東部,大月市南西部の集落。旧村名。近世甲州街道の宿場町で,甲斐絹 (かいき) の機業が盛んであった。織物のほか石材,瓦などを産するが,近年は電子部品の工場が立地する。

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