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甲斐絹 かいき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

甲斐絹
かいき

海黄,海気,改機,海機などとも書く。経糸緯糸を1:2の割合にして製織した本練り絹織物,またはその類似品。特有の布面,光沢,絹鳴りをもつ。羽織の裏地や夜具地,座ぶとん地,ふろしきなどに用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

甲斐絹【かいき】

絹織物の一種。海気,改機などと書いたが,甲斐国郡内山梨県都留郡)が主産地なのでこの称となった。もともとは江戸時代初期,舶来織物にならってつくられたもの。絹の練り糸を用い平織や綾(あや)織にする。
→関連項目上野原[町]大月[市]郡内都留[市]西桂[町]富士吉田[市]山梨[県]

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世界大百科事典 第2版の解説

かいき【甲斐絹】

先染絹織物の一種。海気,改機,海黄とも書く。南蛮船によって渡来した裂(きれ)をもとに寛文年間(1661‐73),甲斐国(山梨県)の郡内地方で創製したのが始まり。郡内海気とか甲州海気の名もある。明治,大正から昭和初期を全盛期とし羽尺,コート,洋服の裏地,夜具地,傘地などに多用され,また,広幅の輸出甲斐絹も盛んに織られた。経緯ともに練絹糸使いで先染の緯無撚の絹織物は,世界にもまれで独自の技法がみられ織物の風合いにも特徴がある。

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世界大百科事典内の甲斐絹の言及

【上野原[町]】より

…相模川の上流にあたる桂川とその支流の鶴川,仲間川沿いに河岸段丘が発達し,町の主要部は段丘上にある。古くから養蚕が行われ,農家の副業から絹織物業が発達,甲斐絹の産地として知られた。中央本線が通じ,1989年中央自動車道上野原インターチェンジが開設されて,交通が便利になるにつれ,首都圏のベッドタウンとして開発が進められ,観光関連事業の振興が図られている。…

【玉虫織】より

…経糸と緯糸を異なった色に染めて織った織物で,玉虫の羽のように光線の角度によって色が変わるところから名づけられた。平織のほうが綾織より玉虫効果は大きく,代表的なものに甲斐絹(かいき),サン・クロスがある。色の組合せには緑と赤,緑と青,赤と青,赤と茶,赤と萌葱(もえぎ)などが多い。…

【都留[市]】より

…中心の旧谷村町は1594年(文禄3)浅野氏が勝山城を築いてから城下町として発展し,1633年(寛永10)秋元氏の所領になったのち,1705年(宝永2)からは天領となり,代官陣屋が置かれ郡内地方の政治中心地として栄えた。秋元氏は機業を農家の副業としてすすめたため,周辺農村に広まり,甲斐絹(かいき)をはじめとする郡内機業の中心となった。現在でも夜具地,座布団地の八端(はつたん)などが家内工業として生産される。…

※「甲斐絹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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