初老(読み)しょろう

精選版 日本国語大辞典 「初老」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ろう ‥ラウ【初老】

〘名〙 四〇歳の異称。また、老人の域にはいりかけた年頃寿命がのびた現在では、五〇歳から六〇歳前後をさすことが多い。女性では月経閉止期男性では作業能力が衰えはじめたときから老化現象が顕著になるまでの期間
菅家文草(900頃)二・題白菊花「霜鬚秋暮驚初老、星点暁風早衙
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三〇「年既に初老(ショラウ)を過ぎ、前頭禿(とく)にして眼鏡を用ひ、腰少しく屈すと雖も、長け尚ほ高し」

はつ‐おい【初老】

〘名〙 四〇歳の異称。しょろう。
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)一「身の程もはや初老(ハツオヒ)の浪たつ春をかさねし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「初老」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ろう〔‐ラウ〕【初老】

中年を過ぎ、老年に入りかけた年ごろ。「初老紳士
もと、40歳の異称。
[類語]中年熟年中高年実年

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android