前路(読み)ぜんろ

精選版 日本国語大辞典 「前路」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ろ【前路】

  1. 〘 名詞 〙 これから歩いて行こうとする路。前面みち前途。ゆくて。
    1. [初出の実例]「力与世衰、倩憶前路之無粮」(出典東大寺文書‐建久九年(1198)四月一五日・貞慶逆修願文)
    2. 「独旅の少年は前路(ゼンロ)を睨んで暫く湖畔に立ちたりしが」(出典:近江聖人(1892)〈村井弦斎〉満天風雪)
    3. [その他の文献]〔魏書‐叔孫建伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「前路」の読み・字形・画数・意味

【前路】ぜんろ

ゆく先。唐・高適大に別る、二首、一〕詩 十里雲、白日(く)る 北風雁を吹いて、たり 愁ふること(なか)れ、路に知己(ちき)無きを 天下誰人(たれひと)か君を(し)らざらん

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