功封(読み)こうふ

精選版 日本国語大辞典 「功封」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふ【功封】

〘名〙 令制下の食封(じきふ)一つ国家功労のあった五位以上の人に与えられた封戸(ふご)。〔令義解(718)〕

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デジタル大辞泉 「功封」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふ【功封】

律令制で、親王一品いっぽん以下、臣下の五位以上の国家に功労のあった者に与えられた封戸ふご大功・上功・中功・下功の四等からなり、子孫への相続の差があった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「功封」の意味・わかりやすい解説

功封
こうふ

奈良平安時代食封 (じきふ) の一つ。一品から五位までの者に,勲功に応じて天皇から与えられた。大,上,中,下の4等に分れていた。大功封は,その人が死亡すればその半分が3世に,下功封は一代限り,といったように子孫への相続に差があった。

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