加速器質量分析法(読み)カソクキシツリョウブンセキホウ

化学辞典 第2版 「加速器質量分析法」の解説

加速器質量分析法
カソクキシツリョウブンセキホウ
accelerator mass spectrometry

加速器を利用した質量分析法.AMS法ともよばれる.通常の質量分析法では,電場と磁場の作用下で飛行する荷電粒子軌道が質量,電荷の違いによって異なることを利用して,イオンを電荷/質量比の違いで分離・分析するが,サイクロトロンのような静磁場,高周波電場を利用する加速器も,質量分析器同様,イオン源,超高真空加速管,検出装置をもち,同じ原理によってはたらいている.この点に着目して年代測定などの際の,ごく微量の核種の分析法として利用する方法である.利点は,質量分析器内のイオンよりはるかに高エネルギーに加速されているために,検出器の感度がきわめて高く,質量分析法ではノイズと区別できない極微量同位体核種が検出できることである.さらに,測定対象の荷電粒子の全エネルギー量と,媒質中で一定距離を走る際に失うエネルギー量(エネルギー損失)を測定することによって,似通ったイオン,たとえば 14N6+14C6+ を区別することができるので,14C 年代測定の精度と範囲が大きく向上した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 26Al 10Be 中村

最新 地学事典 「加速器質量分析法」の解説

かそくきしつりょうぶんせきほう
加速器質量分析法

accelerator mass spectrometry

加速器と質量分析計を組み合わせた測定機器(タンデム型質量分析計がその代表)を利用した研究手法。AMSと略記。この手法は,10Be, 14C, 26Al, 36Cl, 41Ca, 129Iなどの長寿命核種をトレーサーや年代測定に用いる考古学地球科学分野で盛んに利用されている。

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参照項目:タンデム型質量分析計

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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