劫火(読み)コウカ

デジタル大辞泉 「劫火」の意味・読み・例文・類語

こう‐か〔コフクワ〕【×劫火】

《「ごうか」とも》仏語世界が破滅する壊劫えこう終末に起こり、世界を焼き尽くしてしまう大火

ごう‐か〔ゴフクワ〕【×劫火】

こうか(劫火)

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精選版 日本国語大辞典 「劫火」の意味・読み・例文・類語

ごう‐かゴフクヮ【劫火】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こうか」とも ) 仏語。世界がくずれさるとき起こる、全世界を焼き尽くすという猛火。→壊劫(えこう)
    1. [初出の実例]「熟尋。峨峨妙高。崛漢。焼劫火。以灰滅」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「劫火おこらん時、須彌の根より豆計りの火いでて」(出典:日蓮遺文‐撰時抄(1275))
    3. [その他の文献]〔仁王護国経‐下〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「劫火」の意味・わかりやすい解説

劫火
こうか

仏教用語。仏教では,一世界が成立し,持続し,破壊して次にまた世界ができるまでの時期を4つに分けて,成劫住劫壊劫 (えこう) ,空劫としているが (→四劫 ) ,このうち破壊する時期である壊劫において,世界を焼きつくしてしまう火を劫火という。

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普及版 字通 「劫火」の読み・字形・画数・意味

【劫火】ごうか

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