化学ロケット(読み)カガクロケット(その他表記)chemical-propellant rocket

デジタル大辞泉 「化学ロケット」の意味・読み・例文・類語

かがく‐ロケット〔クワガク‐〕【化学ロケット】

燃料燃焼化学反応)を推力として利用するロケット総称固体ロケット液体ロケットがあり、いずれも燃料と酸化剤燃焼室で燃焼し、高温高圧ガス発生させ、ノズルから超音速で噴き出すことで推力を得る。化学燃料ロケット

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「化学ロケット」の意味・わかりやすい解説

化学ロケット
かがくロケット
chemical-propellant rocket

燃料と酸化剤を化学反応させることによって,高温・高圧の燃焼ガスを発生,噴出させ,その反動力で推進するロケット。自前酸素をつくるので,空気のない宇宙空間でも飛ぶことができる。その点で,ジェット機方式と違っている。使用する燃料によって,液体燃料ロケット固体燃料ロケット区別がある。これに対して,原子力ロケット電気ロケットなどは非化学ロケットという。

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世界大百科事典(旧版)内の化学ロケットの言及

【ロケット】より

… ロケットは基本特性の違いから,大きく比推力型と比出力型とに分類される。比推力型ロケットの代表例は,化学燃料を用いるふつうのロケットで,化学ロケットの名で呼ばれているものである。この種のロケットは,推進材単位質量当りに割り当てられるエネルギー量に限界があるという特質を有し,これが噴射速度あるいは比推力(推力を単位時間に消費される推進材の重量で割ったもの)に上限をもたらすという事情で性能が支配される。…

※「化学ロケット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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