六訂版 家庭医学大全科 「化膿性関節炎」の解説
化膿性関節炎
かのうせいかんせつえん
Suppurative arthritis
(感染症)
どんな感染症か
細菌が関節内に侵入して化膿する病気です。関節炎(関節リウマチ)や、持続する
化膿性関節炎の原因菌としては、黄色ブドウ球菌が最も多くを占めます。しかし、術後の感染では表皮ブドウ球菌が、また、感染防御力の低下した感染しやすい人ではグラム陰性
症状の現れ方
患部関節に急激な痛み、
検査と診断
針を刺して関節液を採取する
区別すべき病気には、リウマチ熱、リウマチ関節、
治療の方法
早期の治療が必要です。原因菌に感受性のある抗菌薬を選択し、すみやかに点滴静脈注射を行います。
化膿性関節炎が考えられ、原因菌が検出できない場合には、ブドウ球菌や緑膿菌に対しても効果のある殺菌性薬剤を使用します。また、関節液の貯留が著しい場合には局所
古田 格
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報