コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

北島見信 キタジマケンシン

デジタル大辞泉の解説

きたじま‐けんしん【北島見信】

江戸中期の天文学者。長崎の人。長崎奉行天文方。「紅毛天地二図贅説(ぜいせつ)」を訳述。日本を中心に東アジア・南方諸島を含む大日本州の設置を提唱した。生没年未詳。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

北島見信 きたじま-けんしん

?-? 江戸時代中期の天文家。
長崎の人。廬草拙(ろ-そうせつ)の門人。オランダ船がもたらしたヨーロッパの星図と地球図を解説した「紅毛天地二図贅説(ぜいせつ)」を元文(げんぶん)2年(1737)にあらわした。「長崎年表」に,延享2年に幕府の天文方に採用されたとあるが,たしかではない。名は見真ともかく。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

北島見信

生年:生没年不詳
長崎の儒者で天文学者。盧草拙の傑出した門下として,享保4(1719)年艸拙が西川如見と共に,改暦に関心を持つ将軍徳川吉宗に召されたとき,艸拙に従い江戸に赴いた。元文2(1737)年『紅毛天地二図贅説』を著した。オランダ船が舶載した天地両球儀の記載事項のうち,主として星名・地名を翻訳・注釈したものである。大槻如電の『洋学年表』(1877)によれば,長崎通詞西善三郎の協力によるという。また長崎年表によれば延享2(1745)年に天文方になり毎年白銀20枚を給されたというが,幕府天文方にその名はなく,長崎に天文方という役職があったか疑問視されている。

(内田正男)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

大辞林 第三版の解説

きたじまけんしん【北島見信】

江戸中期の幕府天文方。長崎の人。1737年「紅毛天地二図贅説」で日本を中心とした一大洲の設置を提唱。生没年未詳。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北島見信
きたじまけんしん

生没年不詳。江戸中期の人。その経歴は明らかでないが、『長崎年表』に、1745年(延享2)11月長崎奉行所の天文方となり毎年銀20枚を給すとある。ラテン語オランダ語の一端に通じていたようで、1737年(元文2)『紅毛天地二図贅説(ぜいせつ)』で星名、地名の読み方を示し、ヨーロッパの星図と地球図を解説。上中2巻が写本で現存し、下巻は早くから欠本。原図は、ドイツの天文学者ヘベリウスJoannes Hevelius(1611―1687)が著し、1700年にアムステルダムで版行されたもので、1720年(享保5)徳川吉宗(よしむね)の洋書解禁後の、オランダとの交易でのおそらく最初の書と考えられる。[渡辺敏夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

闇ポテチ

2017年に起こったジャガイモ不足を発端に、非正規のルートで流通したポテトチップスのこと。16年の台風被害などで原料となる北海道産ジャガイモの収穫量が減少したことを受け、17年3月に株式会社湖池屋が、...

続きを読む

コトバンク for iPhone