北海道護国神社(読み)ほつかいどうごこくじんじや

日本歴史地名大系 「北海道護国神社」の解説

北海道護国神社
ほつかいどうごこくじんじや

[現在地名]旭川市花咲町

春光しゆんこう町の自衛隊第二師団の南東側にある。もとは招魂社と称された。明治三五年(一九〇二)五月第七師団長大迫尚敏練兵場一角小祠を設け、北海道における国事殉難者および開拓に殉じた屯田兵の招魂祭を挙行したのが始まり。日露戦争では第七師団は旅順の攻撃、奉天大会戦に従軍したが、その戦没者は四千五〇〇余名で、西南戦争と日清戦争の戦没者を加えれば五千余名に及んだことから社殿創建の議が起こり、明治四三年第七師団長上原勇作・北海道長官河島醇を発起人とし、道内有志の賛同を得て現在地に社殿を建立、毎年六月五日・六日を例祭日とした。昭和一〇年(一九三五)社殿を新築して北海道招魂社とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「北海道護国神社」の解説

北海道護国神社

北海道旭川市にある神社。旧称は「北海道招魂社」。1902年、当時の第七師団長大迫尚敏が、練兵場で北海道における国事殉難者の招魂祭を催したのが起源。1910年、現在地に社殿を建立。1939年より現名称。

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