日本大百科全書(ニッポニカ) 「十和」の意味・わかりやすい解説
十和
とおわ
高知県北西部、幡多郡(はたぐん)にあった旧村名(十和村(そん))。現在は四万十町(しまんとちょう)の西部を占める地域。旧十和村は、1957年(昭和32)十川(とおかわ)、昭和の2村が合併して成立。2006年(平成18)窪川(くぼかわ)、大正の2町と合併して、四万十町となった。JR予土線、国道381号が通じる。穿入(せんにゅう)蛇行しながら西流する四万十川中流域に位置し、狭小な河岸段丘を除き平坦(へいたん)地に乏しい。地域の大部分を山地が占め、林業が中心で、なかでもシイタケ生産が重要であるが、現在は園芸野菜との複合経営が進んでいる。
[正木久仁]
『『十和村史』(1984・十和村)』