千世鳳(読み)せんせいほう(英語表記)Ch`ǒn Se-bong

改訂新版 世界大百科事典 「千世鳳」の意味・わかりやすい解説

千世鳳 (せんせいほう)
Ch`ǒn Se-bong
生没年:1915-86

朝鮮作家。咸鏡南道生れ。1929年郷里の小学校を終え,農夫,運送店事務員として働きながら文学修業,解放後作家活動を始めた。朝鮮戦争の一時的後退期にはパルチザン活動に参加。多年にわたり朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議代議員,朝鮮作家同盟委員長をつとめ,創作功労により金日成賞を受けた。解放前後の農村の変化と農民の成長を描いた長編大河は流れる》(1962),《石渓新春》(1958-65),《ねがい》(1980),後退期のパルチザン闘争と不屈の農民の姿を描いた中編《戦う村びとたち》などのほか,短編大地序曲》《虎爺さん》など民族色豊かな作品が多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「千世鳳」の意味・わかりやすい解説

千世鳳
せんせいほう / チョンセボン
(1915―1986)

北朝鮮の作家。咸鏡南道(かんきょうなんどう/ハムギョンナムド)の生まれ。1929年小学校卒業後、働きながら文学修業、解放後作家活動を始める。朝鮮戦争のおりパルチザンにも参加。多年、最高人民会議代議員、朝鮮作家同盟委員長の任に当たり、金日成賞、ロータス賞を受けた。解放前後の農村の移り変わりと農民の成長を描いた長編『大河は流れる』(1962)、『石渓(ソッケウル)の新春』(一部・1958、二部・1963、三部・1965)、『願い』(1980)、『銀河』(1982)のほか、中編『戦う村びとたち』(1952)、短編『虎爺(ホランじい)さん』(1949)などがある。

[金 学 烈]

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百科事典マイペディア 「千世鳳」の意味・わかりやすい解説

千世鳳【せんせいほう】

朝鮮の作家。咸鏡南道生れ。朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議代議員,朝鮮作家同盟委員長のかたわら,長編《大河は流れる》(1962年),《石渓の新春》(1958年−1965年),《ねがい》(1980年),中編《戦う村びとたち》,短編《大地の序曲》《虎爺さん》などを著す。創作の功労に対して金日成賞。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千世鳳」の意味・わかりやすい解説

千世鳳
せんせほう

「チョン・セボン(千世鳳)」のページをご覧ください。

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