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南ヨーロッパ みなみヨーロッパSouthern Europe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

南ヨーロッパ
みなみヨーロッパ
Southern Europe

ヨーロッパの南部地方。カトリックの多いラテン系民族の住むイタリア,スペイン,ポルトガルと,ギリシア正教徒の多いギリシアの計4ヵ国を中心とする地域をさす。国としては,ほかにスペイン・フランス国境のアンドラ,イタリア半島のサンマリノとバチカン市国,地中海に浮ぶマルタなどの小国が加わり,またフランスの地中海沿岸部が含められることもある。緯度的には日本の関東地方以北とほぼ同位置にあり,ジブラルタルが東京,コートダジュールが網走の緯度に近い。いずれの国もアルプス造山帯の山がちな地域にあり,北を限るアルプス,ピレネー山脈だけでなく,シエラネバダなど南側の山脈にも高山が多く,火山活動が盛んで,温泉も各地にみられる。地震も多い。この地域の風土を特徴づけるものの一つは地中海性気候で,冬季にはサハラをおおうアゾレス高気圧とロシア方面の大陸高気圧との谷間を大西洋からの低気圧が東進するため,通路にあたる地中海地域には比較的降水量が多い。他方,夏季には北に張出すアゾレス高気圧に支配されて,サハラ並みに暑く乾燥する。夏枯れはきびしく,灌漑地などのほかでは,日本の秋に似た景観がみられる。乾燥に強いオリーブ,オレンジ,コルクガシ,ブドウなどの樹園地が広く,これら樹園と,その下草で育てるヒツジやヤギ,穀物としてはコムギが,この地域の農業 (地中海式農業) を特徴づけている。夏枯れのためウシなどの大きな家畜は少く,肉や乳製品の消費も少いが,それだけに果物や穀物の消費は多い。ギリシア・ローマ時代やスペイン・ポルトガル全盛期の大航海時代,南ヨーロッパには,文化,政治,経済の面で世界の指導的地位にある国々が多かったが,産業革命後は,アルプス以北の国々に比べて工業化と農業の近代化に立ち遅れ,現在にいたっている。この地域から,ドイツやフランスなど北西ヨーロッパの国々への出稼ぎは少くなく,また南北アメリカへの移住者も多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南ヨーロッパ
みなみよーろっぱ

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