コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

友枝瓦窯跡

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

友枝瓦窯跡

4基の窯跡があり、7世紀末から8世紀初めに造られたと考えられている。1913年に見つかり、22年に国指定史跡になった。1号窯跡の焼成部の長さは約6メートル、最大幅は約2メートル。約44度の傾斜があり、16段の階段状になっている。同形の窯跡はここを含め全国で3カ所。約2・5キロ北東にあった垂水(たるみ)廃寺の瓦を焼く窯として使われた。

(2014-03-13 朝日新聞 朝刊 京築 1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

国指定史跡ガイドの解説

ともえだかわらがまあと【友枝瓦窯跡】


福岡県築上郡上毛(こうげ)町土佐井にある窯跡。丘陵の斜面に位置する奈良時代に花崗岩の岩盤を刳()り抜いて築造された地下式登り窯。窯跡は1913年(大正2)に2基発見され、その後さらに2基を確認。そのうちの1基はほぼ完全な形で発見されていることから貴重とされ、1922年(大正11)に国の史跡に指定された。瓦を焼く燃成部は長さ6.15m、瓦を置く段は17段あり、燃成部に段をもつ窯は九州では少ない。天井はアーチ形をしており、煙道が2穴設けられている。出土した瓦は新羅(しらぎ)系と百済(くだら)系の2種。新羅系の瓦には外縁に細い圏線をほどこした唐草文があり、百済系の瓦には周縁を1重圏で飾った蓮華文がほどこされている。付近の垂水(たるみ)廃寺からは多くの瓦が出土しているが、文様からこの瓦窯から供給したと推察されるものがある。上毛町歴史民俗資料館に関連資料が展示されている。JR日豊本線中津駅から築上東部乗合タクシー「下田井」下車、徒歩約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

鑑定留置

被疑者・被告人が精神障害などで刑事責任能力を問えない可能性がある場合に、精神・心身の状態を鑑定するため、被疑者・被告人を病院などの施設に留置すること。捜査機関が裁判所に請求し、認められた場合に、期限を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android