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「取得原価主義」の意味・わかりやすい解説
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取得原価主義
しゅとくげんかしゅぎ
acquisition cost basis
貸借対照表に計上される期末の資産の金額を決定するに際して,その資産を取得した過去の時点での支出額を用いる考え方をいい,歴史的原価主義とも呼ばれる。取得原価による資産評価は,企業に投下された資金の使途を明確に示すとともに,貨幣的資産の裏付けのない評価益の計上を防止するだけでなく,客観的証拠による検証が可能であるという長所を持つため,現在の会計において最も原則的な方法とされている。ただし取得原価基準は,インフレ時に貸借対照表に計上される資産の金額が時価より著しく低くなるという欠点も持つ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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