取立訴訟(読み)とりたてそしょう

世界大百科事典 第2版の解説

とりたてそしょう【取立訴訟】

債権に対する強制執行の際の,差押債権の取立ての一方法。債務名義がまだ存在しないときに,差押債権者が自己の取立権に基づいて,自己の名で第三債務者に対し給付訴訟を提起して取立てをする訴訟である(民事執行法157条)。金銭の支払を目的とする債権を差し押さえた債権者は,その債権を取り立てる権能を与えられるので,任意弁済の請求をなしうるし,第三債務者がこれに応じなくとも,差押債権につき担保権があればその実行ができ,また,差押債権に(債務者を債権者とする)債務名義がすでに存在すれば,承継執行文を得て強制執行することができる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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