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神通 ジンズウ

デジタル大辞泉の解説

じん‐ずう〔‐ヅウ〕【神通】

《「じんつう」とも》どんなことも自由自在になし得る、計り知れない不思議な働き・力。
「山に籠ってからは神変不思議、年を経(ふ)るに従うて―自在じゃ」〈鏡花高野聖

じん‐つう【神通】

じんずう(神通)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神通
じんずう

仏教における奇跡(きせき)にあたる概念であり、宗教家のもつ自由自在な不思議な能力をいう。サンスクリット語のアビジュニャーabhijなどの訳語。古代インドでは、苦行(くぎょう)などにより宗教的に高い境地に達した修行者は超自然的な能力を現したという。仏教では禅定(ぜんじょう)、三昧(さんまい)により神通力を得るといい、六つの神通力(六神通、六通(ろくつう))を数える。仙人や苦行者ももつ神足(じんそく)、天眼(てんげん)、天耳(てんに)、他心智通(たしんちつう)(他人の考えていることを知る能力)、宿命智通(しゅくみょうちつう)(過去のできごとを知る能力)の五神通(五通(ごつう))と、仏や阿羅漢(あらかん)のみ得る漏尽通(ろじんつう)(煩悩(ぼんのう)をとり去ってもはや迷いのない智恵(ちえ))を加えた六通である。仏陀(ぶっだ)(釈迦(しゃか))は一般に五通を悟りに関係がないとして否認したが、仏陀観の発展に伴い、教化(きょうげ)のための方便として使用されるようになった。[辛嶋静志]
『日本仏教学会編『仏教における神秘思想』(1975・平楽寺書店) ▽原実著『古典インドの苦行』(1979・春秋社)』

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