口は禍の門(読み)クチハワザワイノカド

デジタル大辞泉 「口は禍の門」の意味・読み・例文・類語

くちわざわいかど

不用意な言葉から災難を招くことがあるので、言葉は慎むべきものであるという戒め。口はわざわいのもん。口はわざわいのもと
[類語]口から高野こうや口の虎は身を破る口を守るかめの如くす舌はわざわいの根舌のつるぎは命を絶つ蛙は口ゆえ蛇に呑まるるも舌に及ばず駟馬しばも追うあたわず

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精選版 日本国語大辞典 「口は禍の門」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 は 禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]

  1. うっかり言った言葉で後の災難を招くことが往々にしてあるものだの意。言葉はつつしむべきであるという戒め。
    1. [初出の実例]「口は是禍の門也、舌は是禍の根也」(出典:十訓抄(1252)四)
    2. [その他の文献]〔宋濂‐磨兜堅箴〕

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故事成語を知る辞典 「口は禍の門」の解説

口は禍の門

ことばは慎むべきであるという教え。

[使用例] 口はワザワイの門、だすな、やっぱりしゃべらん方がよろしけど、わいら、黙っとってはメシ食えん[田辺聖子虚説・気晴亭|1971]

[由来] 「ほうおんじゅりん貧児」の一節から。「人心れ毒根、口は禍の門たり(心は煩悩の源、口は災難が出て来る場所)」とあります。

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