新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「古島 一雄」の解説
古島 一雄
コジマ カズオ
- 肩書
- 衆院議員(政友会),貴院議員(勅選)
- 別名
- 号=一念 古一念
- 生年月日
- 慶応1年8月1日(1865年)
- 出生地
- 但馬国豊岡(兵庫県)
- 経歴
- 但馬国豊岡の京極家の勘定奉行の家に生まれる。小卒後の明治12年上京、共立学校、同人社などに学び杉浦重剛に私淑。14年帰郷後、再び上京し21年三宅雪嶺の雑誌「日本人」(のち「日本及日本人」)の記者、次いで「日本新聞」の記者となり、日清戦争に正岡子規らと従軍。31年「九州日報」主筆、41年「万朝報」記者となった。44年支那浪人に推され衆議院補欠選挙に出馬。以来当選6回。立憲国民党、革新倶楽部、政友会に所属。この間、頭山満と結んで孫文らの中国革命を援助、東宮妃冊立問題にからむ宮中某大事件に介入、また犬養毅の懐刀として護憲3派連合の成立に参画。大正13年犬養逓相の下、政務次官を務めたが、昭和3年初の普通選挙で落選。7〜22年勅選貴院議員。戦後、幣原喜重郎内閣の組閣に当たり入閣を要請されたが固辞、さらに21年5月自由党総裁鳩山一郎追放の後をうけ後任に懇請されたが、吉田茂を推薦、以後は政界の指南番といわれた。著者に「一老政治家の回想」がある。
- 没年月日
- 昭和27年5月26日
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報