古銅輝石(読み)コドウキセキ(英語表記)bronzite

デジタル大辞泉 「古銅輝石」の意味・読み・例文・類語

こどう‐きせき【古銅輝石】

斜方輝石の一。ブロンズのような光沢を放つ。

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精選版 日本国語大辞典 「古銅輝石」の意味・読み・例文・類語

こどう‐きせき【古銅輝石】

  1. 〘 名詞 〙 輝石一種斜方晶系結晶で、珪酸苦土、珪酸鉄を主成分とし、灰緑色または淡緑色古銅の光沢を有する。安山岩、斑糲(はんれい)岩、玄武岩などの中に含まれる。古銅石。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「古銅輝石」の意味・わかりやすい解説

古銅輝石
こどうきせき
bronzite

斜方輝石の一種で、頑火(がんか)輝石のやや鉄を多く含む変種。柱状結晶で、安山岩や玄武岩中に斑晶(はんしょう)としてよく産する。結晶表面や劈開(へきかい)面が青銅(ブロンズ)色にみえることがあるため、この英名がつけられた。

松原 聰]

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世界大百科事典(旧版)内の古銅輝石の言及

【輝石】より

…MgとFeの比によってそれぞれ異なる名称が与えられている。よく用いられるものとしては,エンスタタイト(Mg100~Mg90Fe10),ブロンザイトbronzite(古銅輝石ともいい,Mg90Fe10~Mg70Fe30),ハイパーシンhypersthene(シソ輝石ともいい,Mg70Fe30~Mg50Fe50)などである。ここでMg50Fe50とは,原子比でMg50%,Fe50%よりなることを表す。…

【斜方輝石】より

…ほかに少量のCa,Al,Ti,Mn,Fe3+などを含む。Fe2+/(Mg+Fe2+)比が0~0.1のものをエンスタタイト,0.1~0.3のものをブロンザイトbronzite(古銅輝石ともいう),0.3~0.5のものをハイパーシンhypersthene(シソ輝石ともいう),0.5~0.7のものをフェロハイパーシンferrohypersthene(鉄シソ輝石ともいう),0.7~0.9のものをユーライトeulite,0.9~1.0のものをフェロシライトferrosilite(鉄ケイ輝石ともいう)と呼んでいるが,最近では0.1~0.9のものを総称してハイパーシンと呼ぶこともある。また,かつては隕石ではブロンザイトとハイパーシンとの境を0.8に置いていたが,最近は誤りやすいのでその分類は用いられない。…

※「古銅輝石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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