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頑火輝石 がんかきせきenstatite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

頑火輝石
がんかきせき
enstatite

マグネシウムに富む斜方輝石。 (Mg,Fe2+)SiO3 エンスタタイトともいう。超塩基性岩の主構成鉱物。橄欖石普通輝石スピネルとともに産する。比重 3.2~3.3,硬度5~6。マントルを構成する主要鉱物と考えられている。

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大辞林 第三版の解説

がんかきせき【頑火輝石】

斜方輝石の一。マグネシウムのケイ酸塩鉱物。斜方晶系に属し、柱状・針状結晶。灰・緑・黄色。超塩基性岩の造山鉱物として産する。エンスタタイト。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

頑火輝石
がんかきせき
enstatite

斜方輝石の一種。エンスタタイトともいう。柱状の結晶はまれで、普通は繊維状ないし葉片状である。塩基性ないし超塩基性火成岩中に造岩鉱物の一つとしてよく産し、また、それらの岩石中に脈状をなすこともある。超塩基性岩起源の熱変成岩や広域変成岩中にも産する。また、鉄質および石質隕石(いんせき)中にもみられる。頑火輝石という名称は、もともと非常に限られた化学成分のものに対して使われていたが、1988年以降の定義では、鉄よりマグネシウムの多い斜方輝石全体をさす用語に改められた。したがって従来、古銅輝石や紫蘇(しそ)輝石とよばれていたものの多くは頑火輝石に統一された。吹管で炎を吹き付けても耐火性が強いところから、英名は、対抗するという意味のギリシア語に由来する。典型的な頑火輝石の産地として、日本では、北海道日高振興局管内の浦河(うらかわ)郡様似(さまに)町幌満(ほろまん)、岩手県宮古(みやこ)市小国(おぐに)の道又(みちまた)、兵庫県養父(やぶ)市などが知られる。[松原 聰]

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世界大百科事典内の頑火輝石の言及

【エンスタタイト】より

…鉱物の一種。頑火輝石(がんかきせき)ともいう。斜方輝石(Mg,Fe)SiO3はMgSiO3(エンスタタイト,En)成分とFeSiO3(フェロシライトferrosilite,別名鉄ケイ石,Fs)成分を端成分とする固溶体であるが,エンスタタイトとはこのうちEn成分が100~90%,Fs成分が0~10%のもの,あるいはMgに富み光学性が正の二軸性のもの(Fsが0~12%)をいう。…

※「頑火輝石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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