日本歴史地名大系 「吉光村」の解説 吉光村よしみつむら 石川県:能美郡寺井町吉光村[現在地名]寺井町吉光三道山(さんどうやま)村の西、手取川下流南岸に位置し、北陸街道が通る。南は寺井村。村名は刀工吉光に由来し、加賀・能登の一宮に刀を献上したため、その恩賞として土地を与えられたという(寺井町史)。建仁元年(一二〇一)七月二〇日の介某(板津成景か)譲状案(石清水文書)に「北限郡家東吉光保」とみえ、安楽寿(あんらくじゆ)院(現京都市伏見区)領郡家(ぐんけ)庄に含まれ、南は能美庄重友(しげとも)保と接していた。「天文日記」天文五年(一五三六)閏一〇月九日条には吉光保とみえ室町幕府料所で、政所執事伊勢兵庫助貞孝が代官として摂津石山本願寺に年貢納入の口添えを依頼し、一一日証如は納入を命じている(同書)。 吉光村よしみつむら 香川県:香川郡香南町吉光村[現在地名]香南町吉光現香南町の北東端に位置。西に小田(おだ)池があり、東限は香東(こうとう)川。冠尾(かむりお)八幡宮(現冠纓神社)の文明七年(一四七五)一一月一五日の放生会頭番帳(由佐家文書)に地名を冠した太郎衛門などがみえる。寛永国絵図に吉光とみえるが、高は井原(いのはら)郷に一括されている。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では高五〇〇石余。溜池・出水は水掛高三四三石余の政所(まんどころ)池、七五石の明神(みようじん)池、二〇〇石の上(かみ)出水、七一石の下出水など。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by