名付ける(読み)ナヅケル

デジタル大辞泉 「名付ける」の意味・読み・例文・類語

な‐づ・ける【名付ける】

[動カ下一][文]なづ・く[カ下二]名をつける。命名する。また、呼びならわす。称する。呼称する。「子犬をシロと―・ける」「天気雨のことを―・けて狐の嫁入りという」
[類語]命名ネーミング呼ぶ名前名称呼び名しょう呼称称呼称号とな名目名義ネームめい

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精選版 日本国語大辞典 「名付ける」の意味・読み・例文・類語

な‐づ・ける【名付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]なづ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 名をつける。命名する。他と区別して特に名をつける。
    1. [初出の実例]「恋ふといふはえも名豆気(なヅケ)たり言ふすべのたづきもなきはあが身なりけり」(出典万葉集(8C後)一八・四〇七八)
    2. 「それよりしてこそ、あまの村雲の剣をば草なぎの剣とも名づけけれ」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. 一般的に、呼びならわす。称する。号する。呼称する。
    1. [初出の実例]「世を厭人は沙門と名てたのしめる人とす」(出典:海道記(1223頃)極楽西方に非ず)
    2. 「それより文を雁書といひ、使はがん使と名付たり」(出典:虎明本狂言・雁かりがね(室町末‐近世初))

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