(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「称」の意味・読み・例文・類語

しょう【称〔稱〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショウ(呉)(漢) [訓]たたえる となえる はか
ほめあげる。たたえる。「称賛称美称揚
となえる。呼ぶ。呼び名。「称呼称号称名しょうみょう愛称仮称改称敬称古称呼称公称詐称自称総称通称人称美称併称名称略称
はかりで量る。「称量
左右がつりあう。「相称対称
[名のり]あぐ・かみ・な・のり・みつ・よし

しょう【称】

よびな。呼称。「コハダコノシロの若魚のだ」
ほまれ名声。評判。「幻の名酒がある」
[類語]名前名称呼び名呼称称呼称号とな名目名義ネームネーミングめい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「称」の意味・読み・例文・類語

しょう【称】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よびな。
    1. [初出の実例]「公は官の称ぞ」(出典:史記抄(1477)三)
    2. 「正義廉直は無能の称として冷笑侮蔑せらるるにあらずや」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)
  3. ほまれ。名声。
    1. [初出の実例]「近儒以六法称者」(出典:随筆山中人饒舌(1813)下)

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普及版 字通 「称」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
14画

[字音] ショウ
[字訓] はかる・あげる・ほめる・となえる・いう

[説文解字]

[字形] 形声
旧字はに作り、(しよう)声。は「錘(しようすい)」(はかりの重り)を上から下げている形で、穀量を称(はか)ることをいう。〔説文〕七上に「銓(はか)るなり」とみえる。織物の糸数を数えるときにも用いる。称るときの動作から、上に挙げる意となる。人を称揚するときは、がその本字である。

[訓義]
1. はかる、称錘をあげてはかる、重さをはかる。
2. あげる、ひきあげる、もちあげる。
3. はかり、つりあう。
4. ほどあい、かなう、そろう、たる。
5. と通じ、たたえる、ほめる、のべる、となえる、いう、ほまれ、すぐれる。

[古辞書の訓]
名義抄 カナフ・ノタハク・ハカリ・アグ・ホム・ハカル・ナツク・ヨシ・イハク 〔字鏡集〕 カナヘリ・イハク・ヨシ・ハカル・ナツク・カマフ・ナ・ノタマハク・アグ・カク・クフ・オモシ・ホム・ハカリ

[語系]
thjingは同声。は〔説文〕八上に「揚ぐるなり」とあって、称揚の意。唱thjiangと声近く、唱は〔説文〕二上に「くなり」とあって唱導の意。・唱の声義に通ずるところがある。また(勝)sjingにも「勝(あ)ぐ」「勝(た)う」の意がある。

[熟語]
称意・称謂・称引・称歌・称快・称挙・称・称計・称慶・称顕・称言・称呼・称号・称責・称賛称讚・称旨称贄称疾・称首・称寿・称襲称述・称順・称奨称頌称誦・称賞称觴・称情・称職・称心称遂・称数・称制・称声・称盛・称説称羨称薦・称貸・称達・称・称道・称徳称伐・称美称媚・称病・称兵・称慕称褒・称望称喩・称誉・称揚・称乱・称量・称老
[下接語]
異称・仮称・佳称・過称・称・旧称・虚称・敬称・謙称・顕称・古称・呼称・誇称・公称・嗟称・詐称・私称・自称・時称・主称・殊称・誦称・声称・盛称・僣称・賤称・尊称・他称・著称・追称・通称・伝称・独称・美称・並称・褒称・名称

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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