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名辞 めいじterm; name

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

名辞
めいじ
term; name

概念の言語的表現のこと。アリストテレスは『形而上学』で horos (ものの端,境界の意) を,三段論法と比例式との類推から,ものの本質を深く規定し,その能力,性質を限定する柵という意に用いた。これがボエチウスによって terminusと翻訳され,伝統論理学では範疇的命題における主語述語のことをさした。しかし,主語や述語が必然的に言語表現をなすため,次第に名前 nameや語 word,特に名詞 nounと区別されなくなり,ついには結合詞的な語 (and,ifなど) までをさすようになった。三段論法での大概念中概念,小概念を大名,中名辞,小名辞と呼ぶのもその一例である。しかし,明けの明星と宵の明星が,金星という同一の天体をさすことからも理解されるように,同一の概念が異なった名辞で表現されることもあるから,概念と名辞とが常に一対一の対応を示すとは限らない。

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デジタル大辞泉の解説

めい‐じ【名辞】

term》論理学で、概念を言語で表したもの。実際上、概念と同じ意味に用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

めいじ【名辞】

〘哲〙 言語に表現された概念。伝統的論理学の基本単位。実際上概念と同じものとされる。 → 項辞

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