デジタル大辞泉 「名辞」の意味・読み・例文・類語 めい‐じ【名辞】 《term》論理学で、概念を言語で表したもの。実際上、概念と同じ意味に用いられる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「名辞」の意味・読み・例文・類語 めい‐じ【名辞】 〘 名詞 〙 論理学で、概念を言語で表わしたもの。〔哲学字彙(1881)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「名辞」の意味・わかりやすい解説 名辞めいじterm; name 概念の言語的表現のこと。アリストテレスは『形而上学』で horos (ものの端,境界の意) を,三段論法と比例式との類推から,ものの本質を深く規定し,その能力,性質を限定する柵という意に用いた。これがボエチウスによって terminusと翻訳され,伝統論理学では範疇的命題における主語,述語のことをさした。しかし,主語や述語が必然的に言語表現をなすため,次第に名前 nameや語 word,特に名詞 nounと区別されなくなり,ついには結合詞的な語 (and,ifなど) までをさすようになった。三段論法での大概念,中概念,小概念を大名辞,中名辞,小名辞と呼ぶのもその一例である。しかし,明けの明星と宵の明星が,金星という同一の天体をさすことからも理解されるように,同一の概念が異なった名辞で表現されることもあるから,概念と名辞とが常に一対一の対応を示すとは限らない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報