吟味伺書(読み)ギンミウカガイガキ

デジタル大辞泉 「吟味伺書」の意味・読み・例文・類語

ぎんみ‐うかがいがき〔‐うかがひがき〕【吟味伺書】

江戸時代幕府吟味筋刑事裁判)で、専決権をもたない事件について、いかなる刑を科すべきか上司指示を仰ぐ文書代官より勘定奉行へ、あるいは寺社勘定三奉行などより老中へ提出された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吟味伺書」の意味・読み・例文・類語

ぎんみ‐うかがいしょ‥うかがひショ【吟味伺書】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代の訴訟文書の一種。代官が勘定奉行に、また三奉行(寺社・町・勘定奉行)が老中に、刑罰についての指示を仰ぐ場合に提出する文書。仕置伺書。
    1. [初出の実例]「一諸向より差上候吟味伺書、評議に御下被成候節」(出典:評定所格例‐寛政六年(1794)二月・御仕置もの等評議之趣申上方、簡易取計之事(古事類苑・法律五六))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android