精選版 日本国語大辞典 「吹替・吹代」の意味・読み・例文・類語
ふき‐かえ ‥かへ【吹替・吹代】
〘名〙 (「ふきがえ」とも)
② 歌舞伎の早替わりで、替わる両役が同時に舞台に登場する時、その俳優に似せた他の俳優を身がわりに用いること。また、その身がわりの俳優。
※歌舞伎・時桔梗出世請状(1808)四幕「着てゐたる蓑を脱いで十次郎に冠せ、姿の見えぬやうにして、横抱きに抱へる。この時吹替へになる」
④ 転じて、一般に代わりのもの。替え玉。また、すりかえたもの。
⑤ 賭博(とばく)で、正しい札や采(さい)を不正なものと巧みに取り替えること。また、その不正な札や采。
※浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)三「道理で二ぞろを十三ばい、吹かへでやりおった」
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