周辺事態(読み)シュウヘンジタイ

デジタル大辞泉 「周辺事態」の意味・読み・例文・類語

しゅうへん‐じたい〔シウヘン‐〕【周辺事態】

日本の周辺地域で起こる、日本の平和と安全に重要な影響を与える事態周辺事態法で定義された概念。そのまま放置すれば直接的な武力攻撃に至るおそれがある状況などをいう。
[補説]具体的には、日本周辺で、(1)武力紛争が発生した場合、(2)武力紛争の発生が差し迫っている場合、(3)紛争は停止したが秩序の回復・維持が達成されていない場合、(4)ある国で内戦が発生し国際的に拡大している場合、(5)政治体制混乱により大量の避難民が発生し日本へ流入する可能性が高まっている場合、(6)ある国の行動が平和への脅威にあたるとして経済制裁が課される場合、などがこれにあたるとされる。周辺地域の範囲は明確に示されていない。周辺事態法を改正した重要影響事態法では、地理的な制約が除かれ、重要影響事態(そのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至るおそれのある事態等我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態)として定義されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android