網漁具の一種で、敷網類の底敷網に属する漁具。方形をした浅い袋状の網と竹または木製の枠との二つの部分から構成されており、網の四隅を幹で張ってその形状を保たせている。河川で遊漁用に用いられている一辺1メートル内外のものから、一般漁業に使用されている一辺10メートルにも及ぶものまである。小型のものはそのまま水底に沈めるが、大型のものは陸岸から張り出し竿(ざお)をつけて水中に平らに沈設する。目的物が自然にくるのを待つか、餌(えさ)を用いて網の上に誘導し、機をみて急に引き上げて漁獲する。主として河川・湖沼の浅所で用いられ、コイ、フナ、ウナギ、ボラ、エビ類などを漁獲対象としている。
[吉原喜好]
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