四文銭(読み)シモンセン

デジタル大辞泉 「四文銭」の意味・読み・例文・類語

しもん‐せん【四文銭】

1枚で4文に通用した銭。寛永通宝のうち明和5年(1768)以降鋳造された真鍮しんちゅうと万延元年(1860)以降鋳造の精鉄銭、および文久3年(1863)以降鋳造の文久永宝総称。裏に波紋があるので波銭なみせんともいった。四文四当銭当四銭

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精選版 日本国語大辞典 「四文銭」の意味・読み・例文・類語

しもん‐せん【四文銭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四文通用の銭貨。江戸時代、明和五年(一七六八)にはじめて黄銅貨で発行され、万延元年(一八六〇)からは鉄製のものが鋳造された。ともに表面に「寛永通宝」の銭文がある。文久三年(一八六三)からは別に材質を落とした銅銭「文久永宝」が発行された。四当銭。しもんぜに。しもん。
    1. [初出の実例]「南鐐の所へ四文銭(シモンセン)が来ました」(出典:咄本・春袋(1777)述懐)
  3. 紋所の名。図案化したもの。

しもん‐ぜに【四文銭】

  1. 〘 名詞 〙しもんせん(四文銭)
    1. [初出の実例]「六道銭に新鋳(しんぶき)の当四銭(シモンゼニ)を入させ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

よんもん‐せん【四文銭】

  1. 〘 名詞 〙しもんせん(四文銭)

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