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国引き神話 くにびきしんわ

世界大百科事典 第2版の解説

くにびきしんわ【国引き神話】

出雲国風土記》(《風土記》)に見える〈意宇(おう)〉という地名の起源伝説。巨人の神が他の国土を引き寄せて国作りしたとの内容からこの名がある。八束水臣津野(やつかみずおみつの)命なる神が〈八雲立つ出雲の国〉はまだ狭く稚い国だ,この小さな最初の国土を作り縫おうといって,新羅の三埼(みさき),北門(きたど)の佐伎(さき)の国,北門の農波(ぬなみ)の国,越(こし)の都々(つつ)の三埼の諸方より,それぞれの土地に綱をかけて引き寄せ出雲の国に結びつけたと語られている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

国引き神話

奈良時代に編纂(へんさん)された出雲国風土記に登場する国土創世の神話。小さな出雲国を広くしようと、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が海の向こうの余った土地を鋤(すき)で突き刺して切り分け、綱で引き寄せた。神話では、引いた綱の一つが「薗(その)の長浜」。土地をつなぎ固めるために立てた杭の一つが佐比売(さひめ)山(現在の三瓶〈さんべ〉山)と説明する。古事記や日本書紀に登場せず、出雲国風土記を代表する神話とされている。

(2017-09-25 朝日新聞 夕刊 2社会)

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