国王神社(読み)こくおうじんじや

日本歴史地名大系 「国王神社」の解説

国王神社
こくおうじんじや

[現在地名]十津川村上野地

川津かわつ集落の南西方、十津川の曲流地に突出した岬状の崖上に鎮座する。旧村社。祭神不詳。文中元年(一三七二)に長慶天皇の勅願による創建といい、のち長慶天皇も祀ったと伝える。南帝陵とよばれている。「大和志」は河津国王神祠二座として「在林村称本宮上梁文曰文中元年壬午十一月二十三日脩境内有神宮寺別宮在上野地村上梁文曰正平十五年四月八日重脩近隣七村共祭」と記す。


国王神社
こくおうじんじや

[現在地名]岩井市岩井 宮内

岩井―沓掛くつかけ街道の西に鎮座。祭神大己貴命、配祀は平将門少彦名命。旧村社。明神様・国王大明神社とも称する。例祭二月一四日。

縁起などによると、平将門の娘如蔵尼が父の三十三回忌に父の像を彫り、天禄三年(九七二)二月一四日に一社を創建して祀ったと伝える。平将門坐像は衣冠束帯の寄木造で、本殿拝殿とともに県指定文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「国王神社」の解説

国王神社

茨城県坂東市にある神社。旧村社。祭神は平将門。将門終焉の地に、三女・如蔵尼(にょぞうに)が建てた庵が起源とされ、毎年11月に将門まつりが開催される。

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