国際熱帯木材機関(読み)こくさいねったいもくざいきかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際熱帯木材機関」の意味・わかりやすい解説

国際熱帯木材機関
こくさいねったいもくざいきかん
International Tropical Timber Organization; ITTO

1983年の国連貿易開発会議 UNCTADにおいて採択された国際熱帯木材協定 ITTAに基づき 1986年に設置された国際機関。熱帯森林および木材に関して,(1) 研究・開発の促進,(2) 市場情報の改善,(3) 生産国における加工増進,(4) 造林・森林経営活動の支援,について生産国・消費国間の国際的な協力を促進することを目的とする。ITTAは熱帯林の生態学的均衡の維持など環境配慮についても規定している。本部所在地は神奈川県横浜市。加盟国は 2012年現在 61ヵ国およびヨーロッパ連合 EU。全加盟国で構成される理事会が年 2回開催されている。

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百科事典マイペディア 「国際熱帯木材機関」の意味・わかりやすい解説

国際熱帯木材機関【こくさいねったいもくざいきかん】

International Tropical Timber Organization(ITTO)。熱帯木材の貿易拡大による〈森林破壊〉に対応し,その安定供給を目標とする国際機関。1986年に国際熱帯材木協定(ITTA)を運用するための機関として設立された。1990年に熱帯林保全のため,2000年以後は生態系バランスを保ちながら40〜50年周期で伐採するという〈持続的管理〉の方針を採択した。乱伐から健全な伐採への転換計画を進め,地球オゾン層の安定化などを主張,2000件を超すプロジェクトを展開している。加盟国・地域は53(1999年)。日本は創立時から加盟し,事務局は横浜におかれている。

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