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山津波 やまつなみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山津波
やまつなみ

山崩れなどにより大量の土砂が一気に押し寄せる現象。「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」(土砂災害防止法)では土石流の一種に区分され,土石流のうち規模の大きいものをいう。大量の岩屑が崩れて斜面を流れおり,下方の家屋を埋没し,人命に被害を与える。集中豪雨台風地震,火山活動などによって生じる。

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デジタル大辞泉の解説

やま‐つなみ【山津波】

山腹から多量の土砂・岩片が土石流となって流れ出す、大規模な山崩れ。

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百科事典マイペディアの解説

山津波【やまつなみ】

山崩れなどによる大規模な土石流をさす俗称。土石流の前面が津波がおしよせてくるようすと似ていることに由来。

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大辞林 第三版の解説

やまつなみ【山津波】

山崩れによって直接生ずる土石流。大量の土砂・岩片を含んだ濁流が渓岸・山腹を押し削って流動する。

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知恵蔵miniの解説

山津波

山崩れにより生じた土石などが水と一体となって流れ落ちる「土石流」の俗称。特に、大雨などにより山腹が崩れて一時的に湖ができ、それが崩壊して一気に津波のように土砂が押し寄せてくる激しい土石流のことを言う。山津波は地震や台風などにより引き起こされ、日本において過去発生した山津波は、1923年、関東大震災による利根川流域でのもの、58年の狩野川台風による大島(東京都)のもの、76年の台風17号による兵庫県一宮町のものなどが知られている。近年では、2013年10月の台風26号により大島で再び山津波が起こり、死者27人、安否不明者21人(同年10月20日時点)の惨事となった。

(2013-10-21)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山津波
やまつなみ

山間部でみられる段波状の先端部をもった土石流や洪水。土石流は一般に段波状の先端部をもっており、あたかも津波のように流下するので山津波ともいわれるが、山津波はかならずしも土石流だけではない。山崩れなどでつくられた天然ダムが決壊して貯留されていた水が一時に流出することによる段波状の洪水や、大雨、地震、火山爆発などによる大規模な山崩れとその流下現象も津波のような現象であり、山津波のなかに含まれる。[芦田和男]

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世界大百科事典内の山津波の言及

【地震災害】より

…(2)隆起・沈降 上下方向に生じる地盤の変位である。(3)地すべり,山崩れ,崖崩れ,山津波 地盤が徐々に崩れる現象が地すべりである。それが,傾斜地などで突然的に生じれば山崩れあるいは崖崩れとなり,さらに,谷間などでそれらが大規模に発生すれば山津波となる。…

【土石流】より

山崩れや岩屑なだれが途中から土石流に移行したり,土石流が泥流に変わることもある。慣用語で山津波とよばれているものの大半と,鉄砲水といわれるものの一部もこれではないかとみられる。 土石流の大半は,豪雨によって谷頭部に起こった崩壊によってもたらされる土砂や岩塊がそのまま水とともに流下したり,崩壊した岩屑が流れをせき止めた後,それが一気に決壊して異常な洪水流とともに流下したり,谷床の堆積物が急激な出水で一斉に動き出すような形で発生する。…

※「山津波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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