日本歴史地名大系 「地蔵寺村」の解説 地蔵寺村じぞうじむら 高知県:土佐郡土佐町地蔵寺村[現在地名]土佐町地蔵寺石原(いしはら)村の北東に位置する山間の村で、西に名高(なこう)山(六二六メートル)、東に大森(おおもり)山(六五〇・八メートル)があり、両山の間を地蔵寺川が北東に流れる。「土佐州郡志」によれば東西四〇町余、南北二里余で「其土黒」とあり、小村として平石・筋蓮・下谷の三村を記す。森(もり)郷の一。天正一五年(一五八七)の森村地検帳に「地蔵寺名」とみえ、検地面積一四町余、うち田分八町二反余・畠分一町四反余・屋敷四町三反余。屋敷四七、うち居屋敷一四。地蔵寺名のもととなった地蔵寺は、一筆に「地蔵寺分」として四代の地蔵堂床が記される。 地蔵寺村じぞうじむら 山形県:酒田市旧荒瀬郷地区地蔵寺村[現在地名]酒田市安田(やすだ)安田興屋(やすだこうや)村の北に位置し、集落の東、標高約九メートルの字芳岡(よしおか)に安田遺跡がある。古代―近世の遺物が出土しているが、鎌倉ないし室町時代の遺構が主体と思われる。昭和五六年(一九八一)の調査により、掘立柱建物四棟と土壙・溝などが発見された。建物は角柱を使用し礎板をもつ。漆器・折敷・器台・柿経などの木製品が出土している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報