コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

堆積学 たいせきがく

3件 の用語解説(堆積学の意味・用語解説を検索)

大辞林 第三版の解説

たいせきがく【堆積学】

堆積物が形成される機構を研究し、堆積物の分布や性質などを調べる学問。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

堆積学
たいせきがく
sedimentology

地質学の一つの分野で、運搬・堆積作用などで堆積物が形成し、続成作用堆積岩となる過程を研究する学問のこと。とくに堆積岩の岩質や続成作用を岩石学的に扱う場合は、堆積岩岩石学とよばれる。堆積学のほうがより広い分野を扱うときに用いられている。
 堆積学は、堆積構造や岩石組織・岩質の研究などから、砕屑(さいせつ)物がどのような物理的・化学的・生物的条件のもとで生成・運搬され、堆積したかを明らかにし、種々の堆積の成因を明らかにすることを目的としている。さらにそれらを基礎として層相解析などを行って堆積環境を解明し、堆積盆の復原を目標とする分野も含む。このとき示相化石なども利用するため古生物学と深いかかわりがある。
 堆積学は、同様の研究を行う層序学と明確にある一線で境され区別されるわけではないが、層序学のほうが地層単位でものを扱い、地層の積み重なり方に重点を置いて多くの地域で層序対比を行うのに対し、堆積学のほうは、より小規模な堆積構造や細かい岩石学的記載に重きを置く傾向がある。もちろん堆積学・層序学は密接な関係にあり、互いに切り離して考えられるものではない。
 堆積物の成因や堆積環境の復原などのほかに、未固結の堆積物が物理的・化学的変化を受けて堆積岩になってゆく過程、すなわち続成作用を解明していくのも堆積学の重要な分野である。堆積物が埋没していくにつれ温度・圧力が増していき、それに応じて異なる鉱物が生成され、また堆積岩の諸性質が変化していく過程を明らかにする。また、これらの事実を逆に利用して、地表にみられる堆積岩の温度・圧力履歴を明らかにすることができる。この分野は、低変成度の変成岩岩石学の分野と重なる。また堆積学は、石炭・石油など堆積岩起源の鉱床を扱う鉱床学の分野でも、鉱床の成因の解明や鉱床探査において、多大の貢献をしている。[村田明広]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

堆積学の関連キーワード教育科学古生物病理学生態学的研究後生相堆積区堆積岩起源変堆積岩川合述史広重徹萌芽的研究

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

堆積学の関連情報