塊状溶岩(読み)かいじょうようがん

精選版 日本国語大辞典 「塊状溶岩」の意味・読み・例文・類語

かいじょう‐ようがん クヮイジャウ‥【塊状溶岩】

〘名〙 表面が角ばった岩の集まりのように見える溶岩多く玄武岩または安山岩質で、いったん固まった溶岩が、うち続く運動で砕かれてできる。浅間山の鬼押出し、桜島など。

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百科事典マイペディア 「塊状溶岩」の意味・わかりやすい解説

塊状溶岩【かいじょうようがん】

溶岩流形態一種平滑な表面をもつほぼ同じ大きさの多面体岩塊集合からなる。粘性の大きな厚い溶岩流の先端部に特徴的に発達し,崖錐状を呈する。安山岩質溶岩に多く,桜島火山,浅間山の鬼押出しに典型的な例がみられる。
→関連項目溶岩

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世界大百科事典(旧版)内の塊状溶岩の言及

【溶岩】より

…一方,安山岩質溶岩はあまり流動的ではなく,浅間山の鬼押出し溶岩のようにごつごつした固結状態となる。これを塊状溶岩という。これらの固結した溶岩の構造を調べると,空孔が多数ある。…

【溶岩流】より

溶岩が地表で液体として流動すると溶岩流と呼ばれる。またそれが冷却・固化して生じた岩体もやはり溶岩流と呼ばれる。実測される溶岩流の温度は玄武岩質のもので1050~1200℃くらい,安山岩質のもので1000~1100℃くらいの範囲である。粘性率は102~107ポアズであるが,冷却するにつれ急激に増加し1010~1011ポアズで事実上固化する。流下速度は急斜面を流れる玄武岩質溶岩流の場合で最高10m/s以上に達するが,通常は人の歩く速さか,それ以下の場合が多い。…

※「塊状溶岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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