塗立てる(読み)ヌリタテル

デジタル大辞泉 「塗立てる」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐た・てる【塗(り)立てる】

[動タ下一][文]ぬりた・つ[タ下二]
十分に塗る。きれいに塗って飾る。「美しく―・てた山門
やたらに厚化粧をする。「顔を真っ白に―・てる」
[類語]塗りたくる塗たくる塗り付ける塗り潰す塗るなす掃く付ける塗布する塗抹する塗擦する塗装する塗り込める塗り替える擦り付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塗立てる」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐た・てる【塗立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ぬりた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 十分に塗る。きれいに塗り飾る。また、さかんに塗る。
    1. [初出の実例]「御堂のけ高うものものしきが新しう赤くぬりたてられたるに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)布引の滝)
    2. 「漆膠にてぬり立候へば」(出典:太閤記(1625)七)
  3. 白粉や紅などをやたらに塗る。厚化粧をする。
    1. [初出の実例]「真白に顔を塗(ヌ)りたてた女が」(出典野分(1907)〈夏目漱石〉九)

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